教科書に無い日本史の噺03 88公卿列参事件
久しぶりの88公卿列参事件の続きでござる。
教科書にもでてくる日米通商修好条約を通したく、朝廷にお墨付きをもらえば余裕やねんとかタウンゼントハリスと話して江戸から京都に向かった堀田正睦殿。
一方朝廷は、もう孝明天皇は大反対なのだが、堀田殿は幕府の権威で九条関白を抱き込んでしまう。
※関白とは朝廷の実質の朝議の責任者。
関白って幕府によって簡単に首すげ変えられてしまうところあるしね。さすがに天皇はそうはいかないが。あと、鷹司太閤も孝明天皇との間に少し前にしこりがあったらしく辞任してしまう。
そして堀田殿から、「将軍からのお願いなのです。よろしくおねです」
孝明天皇はどうしたのか。
左大臣近衛、内大臣三条くらいが味方だ。左大臣近衛に極秘の手紙を送った。内容は勿論日米修好通商条約なんて認めない!!ってレターだ。
だがしかし、幕府側に立った九条関白は事実上白紙委任とも言える朝議決定をし、幕府に送ってしまう。「幕府に任せました!ヾ|*・∀・|ノ 」孝明天皇は絶対ダメだと言っていたのに。
そこで孝明天皇は「もっとここだけじゃなくてみんなの意見きこうよ」という内容の話を関白にし、下級公家などにもきいて逆転しようと考えた。関白が折れ、下級公家に状況を話したところ・・・。
初めてそんなこと初めて聞いた下級公家達(88人)はメチャメチャきれて当時としては違法といえる大勢で関白亭を囲んで「国賊ガー!!!」「殺せー!!」みたいな暴挙にでた。朝廷の歴史上そんなことは無い((((;゜д゜)))
その結果さらに朝議に反対の公家が増え、署名を集めた。そして孝明天皇は「あぁ、そういうことならもう一回検討しなおそうよ」と仰り、関白案は却下される。
そんななか我らが堀田殿は意気揚々と京都に向かっている。まもなく到着だ。はて、どうなるやら( ・`ω・´;)💦嫌な予感がするでござる
続く
#88公卿列参事件